NZでは毎週がプレミアムフライデー?!
日本とNZの働き方-ライフワークバランス(第3回)
Kia Ora!! ニュージーランドで働くプログラマ、はっしーです。
ライフワークバランスの観点からNZの情報をお届けする本連載、第3回は「プレミアムフライデー」についてお話しします。
経済産業省主導のもと、この2月からプレミアムフライデーが始まりました。毎月の最終金曜日は午後3時で仕事を切り上げ、早めの週末を楽しもう! というキャンペーンです。外食や旅行にお金を使ってもらって経済を活性化させるのが主な目的ですが、長時間労働に対する一定の効果も期待されているところでしょう。
この制度、導入された2月24日にはBBCのニュースでも取り上げられていました。僕の会社で一緒に働いているアメリカ人の同僚もそれを見たらしく、興奮した様子で僕に話しかけてきました。
同僚「はっしー、今日から日本でプレミアムフライデーってのが始まるんだって?」
はっしー「そうだよ、導入する企業では午後3時に仕事を切り上げるんだ」
同僚「さっきニュースで見たよ。日本人がインタビューに答えてて、”早めに仕事が終わって昼間からお酒飲めるなんて、プレミアムフライデー最高!”って言ってるんだけどさ……。
それニュージーランドでは普通の金曜日のことだよな。どこがプレミアムなんだろうね」
そうなんです。ニュージーランドって金曜日はもはや週末に片足つっこんでるのも同然で、あまりやる気もないし(笑)、みんな早めに仕事を終えて飲みに行っちゃったりするんです。
さすがに午後3時に終業ということは無いにしても、4時半くらいにオフィスを出て行く人は普通にいますね。ちなみにうちの会社では、金曜の4時半からは食堂でビールが飲めるようになるので、多くの人がそこで週末モードに突入します。
月曜日から金曜日まで長時間バリバリ働く、日本なりの仕事のやり方は勤勉なのかもしれませんが、実際のところ、人間がそこまで一生懸命働く必要はないのでしょう。最初は5時半までキッチリ仕事しないと罪悪感があった僕ですが、今では Kiwi 流のメリハリある働き方が好きです。
ところで、プレミアムフライデーの事後調査の結果によれば、午後3時に帰ることができたのは全体のたった3.7%だったそうです。みんな残業には辟易してるだろうし、せっかく国が推奨していることなんだからもっと早く帰ればいいのにと思うんですが、日本の長時間労働文化が変わるにはもう少し時間が必要みたいですね。
それではまた!