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6.女だらけのショートトリップ

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24歳の時に1年オーストラリアでワーホリを経験。ワーホリから帰国後5年弱外資系で働くも今度は海外で働く事を目指して30歳を目前にニュージーランドでギリホリを経験。そして思いの外ハマってしまいこの地に住んで19年目。海外のマーケッターから学びながらフェイスブックグループ使ったオンラインコミュニティ運営にタ情熱を燃やしています^^
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クラスの皆とも日に日に打ち解け学校が終わると例の”JoJo’s”で毎日のように4時過ぎからビールをかっくらった。

思えばこの時の暴飲が後々までひびく出費となった。

まあ、この飲ベエのスイス人達と飲み、踊り狂ったおかげで英語には慣れて行ったんだけど…

“JOJO’S”以外でもバー、レストラン、クラブいろんな所に行った。

ついお互いの母国語が出ると皆で“English please!!”と言い合った。

ヨーロッパ人の友達はどんどん増えて行った。

この頃ディディエというクレイジーなフランス人20歳も仲間に加わった。

学校に生きたクモをビンに入れて持ってきてクラスをパニックに陥れた強者だ。

メアリーストリートやダウンアンダーというナイトクラブ(日本でいうクラブ)にもよく行った。

ユマ・サーマンばりに踊り狂ってみた。


 

仲間はどんどんオレの周りから離れていった・・・

 

学校に通って半月ほどした頃から、クラスの仲間たちとよく週末にゴールドコーストや島に泊りがけで
ミニ旅行に行った。

女だらけ6・7人に男がミツとオレだけなんて日もあった。

なんか悪い気しなかったけど、いっつも段取り組まされていると気付き

「あれっ、もしかしてオレって使われてる?」と皆に聞くと

「そうだよ」とケロッと答えられた。

「…………」(オレ)

あーそうですか。すいませんね、つまんない事聞いて。あー今日びのコはこわいわー

ここまではっきり言われるとかえって気持ちエエわー。

 

…泣けてきた。….

その週もいつものように土日でサンシャインコースト(ブリスベンから北に車で2時間ほど?!)
に行く予定だった。んだけど…

北は天気が悪いので皆で相談して南のゴールドコーストに変更する事になった。

そこでいつものように参加していた外国人枠ニコル&ダイアンがブーたれだした。

「サンシャインコーストに行きたかったのにー」と折れない。
妥協点を見出そうとしなかった。

これは外国人と一緒に行動してるとたまに起こる場面だ。
自分を主張するという良い面もあるし周りの空気を読めないという悪い面もあると思う。

話が前に進まない。まあそのバスが出発する所にずっといるわけにも行かないので

「とにかくオレらはゴールドコースト行くよ。海行って雨降っててもしょうがないし…」
と言うと、しぶしぶ2人は重い腰を上げた。

「泊まるか泊まらないかはあっち行ってから決める!!」との強がりも忘れてなかった。

 

…やれやれ。女って生き物はどこでもいっし…(危ない。危ない。独り言。独り言。)

 

ゴールドコーストは快晴だった。

この町は思ったより大きくなく、平気で裸足で歩いているローカルがあちこちにいた。

そして、いたる所に日本語のみやげやがあり、日本人の新婚夫婦らしいカップルがペアルックに手提げ袋を下げ
まるで警戒心なさげに楽しそうに歩いているという光景もあちこちで見れた。

”かもねぎ”ってまさにこういう事を言うんだろうな…まあ幸せなのは分かるけど…

“なんかキッツイなあ。…”それを見たオレらはちょっとヘコんでいた。
しかし…

一方のスイスコンビは出発前と打って変わって大喜びだった。

マックのポテトをウミネコにあげ大はしゃぎだった。全くゲンキンなもんだ。

ウミネコは次から次に集まってきて50羽くらいになっていた。

彼女達はいつのまにか鳥使いになっていた。

日本人の女のこが着替えにいっている間オレとミツは海岸で服を脱いだ。

始めから水着を着ていたからだ。

ダイアンとニコルはいつ行くんだろうと思っていたら
事もあろうにオレらの前で着替え始めた。

「見ちゃだめよ」だって。

高木ブーの次はカトちゃんかよ?!

っていうか、それだったら違うとこで着替えてこいよ。全くオレらなんだと思ってるわけ!!

2人はあっという間に着替えてしまった。
下着とか平気で見せるもんなーヨーロッパ人て。

男のチラリズムなんだと思ってるわけ?…
チラリストをバカにしてんのか!?…

・・・バカにしてるっていうかバカそのものじゃないですか・・・。

 

ゴールドコーストの海岸は限りなく広く、たくさんの人でごった返していたけど

広い分だけ人も点々として日本のような混雑さは感じなかった。

ボーッと空を眺めていると飛行機雲でアルファベットを書いて何かのイベントの宣伝をしていた。

のどかな週末だ。
とにかくこの日は終日、海で思いっきり遊んだ。

それから手配してあったバックパッカー(安宿)に帰ろうとして思い出した。

スイスコンビはどうするかって事だ。
聞いてみた。

「泊まるよ!!」当たり前じゃない
というニュアンスの答えが返ってきた。

イヤな予感がした。
「宿は?」とオレ。

「ダイ達と同じとこでいいよ
けろっとのたまった。

ええーっと……、そのいいと言うのはダイ達が予約してる宿に私たち(ニコ ル・ダイアン)の予約をダイから連 絡入れていいよの略ですよ ね……。

ニコル&ダイアン「・・・・・・・What?

はい、そうですよね。すいませんつまらない事聞いてお嬢様方

……俺って何?……イヤっ、考えちゃアカン。涙出てくる。

結局、また使われるのね。まあ、そうなると思ってましたよ。

はいはい、エセフェミニストの私がやらさせてもらいます。
爺やと呼んでください。……。

素敵な日本男児がそこに居た………。

その日の晩また皆で海岸に出た。
規則的な波の音を聞きながら、しばらく皆静かになった。

 

日本はあっちなんだろうかとちょっとオセンチ入った。
彼女は元気でやってるんだろうか?オレも遊んでばかりいられないな…
と彼が思ったかどうかは定かではない。
(いや、本当は思いましたよ。)

そうこうしてる間にいきなりダイアンがキャッキャ、キャッキャ言いながら走ってきてオレを夜の海に倒そうとした。

オレは逃げたが結局ズボンはびしょ濡れになった。

プッチーン
(オレの中のスーパーサイヤ人にお呼びがかかった。)

反撃が始まった。まずはダイアンを全身びしょ濡れに…さらにニコルを轟沈。

さらにエキサイティング入ったオレは次々と女性陣を水浸しに…(だったかなあ?)

爺や、怒りの反撃だった。

結局オレも水浸しになったけど…

次の日、皆グッタリしていた。調子に乗りすぎだっつうの。

その日は何をして過ごしたかよく覚えてないが
帰りのバスで見た”侍空手”
と漢字で書かれた看板だけが頭に刻み込まれ た。

どんな空手?腹でも切るんか?
未だにその謎は解けていない。

➡次:7.毎日がハッピーアワー

 

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