日本と海外の仕事文化の違いをあなたはどれだけ知っていますか?
こんにちは。
ニュージーランドからDuke(@kogepanman)です。
前回コロナ禍を受けて海外とやり取りが増える人や企業が出て来るという話を書きました。
今回はその続きで具体的にどんな部分が日本と世界(西洋圏)では違うのかについて僕が経験したことも含めて書いて行きます。
もくじ
日本の履歴書は差別のオンパレード?!求人はこんなに違う
これも色々な所で擦り倒していますが^^;・・・
文字通り日本の履歴書は差別のオンパレードで差別を考えるという授業でアメリカで取り上げられたこともあるとか・・・
つまりこの時代に差別に繋がるような
・顔写真が入っている(人種差別)
・年齢が入っている(年齢差別)
・男女の選択項目がある(男女差別)
というフォームを使っているというのは世界のスタンダードとは随分違うという点ですね。
もちろん多国籍の国と違って顔写真=国籍差別というのは日本人的な発想ではないでしょうけどアメリカや僕が住むニュージーランドのような移民も多い国ではこのような差別につながる記載項目はありません。
実際にポジションに対して募集をする際にも「40歳くらいまでの男性希望」なんて募集の掛け方は法律で禁止されてたりもします。
例えばReceptionist(受付)等明らかに女性が就く事が多いポジションでも性別や年齢については触れていません。
男性から応募があった場合でも一応選考の上で判断するという事になります。
募集する側にとっては希望する人材を獲得するのに少し面倒に感じるかもしれませんが、そもそもそのポジション本当に男性じゃなきゃダメですか?女性じゃなきゃだめですか?
ニュージーランドでホスピタリティ等の業界を中心にLGBTの方が活躍しているのをよく目にすると、あるポジションについて性別から判断する選考という時代ではもう無いんだと実感します。
謙遜の文化は理解されない?
これも良く言われる事ですがこの謙遜の文化はやはりなかなか西洋圏では理解されない・・・というか評価に繋がりません。
そして忘れてはいけないのはその他多くの国の人たちは遜るどころか上乗せしてくる事が多いという点です。
日本人は本当は英語をある程度理解しているのに「私は英語全然出来ません」と言ってしまうのに対して
少し日本語をかじったある国の人が「ワタシハニホンゴハナシマス」っていうやつです^^
つまり・・・
例えば仮に全く同じような経歴や実力(100%)を持つあなたと他国のAさん。
あなたが実際は100%の力なのに遜って70%と表現
片や上乗せ^^?(プロヂュース)上手のAさんは自分の実力を120%と表現
結局同じ100%の力のはずなのに受け取る側には50%も変わって伝わってしまうのでそれこそ就職活動ではなかなか勝ち抜くことが出来ません。
と言っても東アジア圏では少し似たような感覚を持っている人もいて日本の事を知る人には理解されたりリスペクトされる事も場合によってはありますが・・・ごく稀ですが。
ですので基本的に謙遜は日本人の間で留めておいて外では自分が何が出来るかはっきりと伝える方が相手に分かってもらえる可能性が高いと思います。
Facebookは気軽に友達申請してはいけない?
これどういう事かというと・・・
以前日本で名刺交換をした後や仕事で顔を合わせた後、いきなり友達申請をしてくる人が何人かいました。
もちろん「Facebookで繋がっても良いですか?」とか一言あればまた違うでしょうけどFacebookは個人のプライベートの情報もあるので仕事で知り合った人でここで繋がるのに抵抗がある人はいますよね。
日本でもそうですが西洋圏でいきなりこれやると結構引かれます^^;・・・・
(僕も昔、知らずに普通に申請していた時期ありましたが結構な確立で無視されてました^^;)
でも折角繋がったのにこれから仕事をしていく上で接点を持ちたいのにどうすれば?
と思いますよね。
そんな時はLinkedInです。
馴染みの薄い方もまだいるかもしれませんがビジネス、仕事に特化したSNSでこちらでしたら結構気軽に繋がれます。
Dukeのアカウントを例にこんな感じです。
もっと言うと会った事も無い人でも興味のある分野や職業の人とあいさつ無しで気軽に繋がれるし、自分のプロフィールの作り方次第で向こうからも毎日のように申請が来ます。
日本語と英語と両方作れますのでこれから海外も視野に向けている方は是非アカウントを作る事をお勧めします!
Customer is Godではない
お客様は神様です・・・とは日本でももう言わないのかもしれませんが・・・
でもお金を払ったのだからと、サービス提供者に横柄な態度をする残念な観光客を現地でもたまに目にします。
本当に神様なら許されるのかもしれませんが^^;・・・ニュージーランドのホスピタリティの授業ではCustomer is Kingとは習いました・・・。
ニュージーランドを含む西洋の文化ではお金を貰っていたとしても客からの横柄な態度や、度を過ぎたリクエストに対してはキチンとNOと対応するのが一般的ですし、場合によっては口論になるほど対峙する場面なんかもあります(苦笑)
自分の不都合を曲げてまで相手に寄り添うという事は少ないのかなというイメージがあります。
あまり良い例ではないかもしれませんが・・・
以前マヌカハニーの輸出のお手伝いをした事がありました。
日本への輸出を目前に迫ったある時現地のサプライヤーから
「見積もりでは容器のフタをNZ$〇〇と書いたけど計算間違えてたみたいで実際はもう少し高いNZ$〇〇で発送します」とメールが来ました。
慌てて電話を入れてみると・・・
というやりとりになりました。
最終的には差額分プラスでオーダーするからという話で折り合いをつけたのですが、この例を見ても日本の神様と言うイメージとは大分違う事が分かりますね
仕事より家族事が優先される
これも仕事に関して日本と大きな環境の違いに挙げられる事だと思います。
例えば・・・
・朝子供を病院に送らないといけない。
・学校で徒競走の記録会がある
・奥さんの体調が悪い
・海外から身内が来るので空港に迎えがいる
といった場合でも遅刻・早退を躊躇なく選択できますし
ニュージーランドの場合だったら自分だけでなく家族の看病などにもSick Leave(病欠)という扱いで休みをもらう事も可能です。
ほんとね、午前中からの子供の徒競走の応援にお父さんが多い事、多い事。
ま、僕もそのひとりですが(笑)
まずは結論を先に伝える
これは英語を作る文章の構成でも言える事ですが・・・
日本語で何かを伝える場合は「これこれこういう理由でこの結論になりました」という構成を取る事が多いと思いますが・・・
西洋(英語)の文化の中では「こういう結論になりました。それはこれこれこういう理由によるものです」という構成を取る場合が多いです。
頭の中で日本語で考えてからそれを英語に直していると上の日本語構成をそのまま英語にしているケースを良く見かけます。
もちろん意味は通じる場合も多いと思いますがこれを意識するだけでどの文章(言葉)が特に重要なのかというのを読み取りやすくなると思います。
結論から先に伝える事は相手の注意を引く事にも影響がありますね。
理由を先にダラダラ話して「で、それがどうなんだ?」と思わせる前に結論を言う事で
「え、なんでそうなったんだ?」
と次の話を聞きたくさせる効果はありますね。
丁寧さがいつも美徳な訳ではない
概ね日本人は手先が器用で丁寧と思われている部分が少なからずあると思います。
これはもちろんバランスの問題ではあると思うのですが・・・
一方の西洋の人たちは大分ザックリ・・・いい加減とまでは言いませんが何事もアバウトな方も少なくありません(苦笑)
じゃあ丁寧である(一般的な)日本人がいつも良いとされているのか?
というとそうじゃないケースもあります。
というのも丁寧という事はアバウトよりも細かい点に目が行き届くという事ですから、その分時間やコストが掛かる場合もあるという事になります。
日本人のスタンダードからすると最低これくらいは丁寧にやらないとダメでしょ?と思うような場合でも現地によってはそこまでの丁寧さを求められていない場合もあるんですよね・・・
ですのでアバウトでも時間内に仕事を終わらせる事の方が評価されるなんて場合もあります。
任された時間やコストの範囲で日本人の丁寧さが出せる人はやっぱり評価が高いですよね!
悲観はしないで!日本人は意外と信用されている
・・・・という感じで少し日本の残念な部分も書かせて頂きましたが・・・
最後にこれだけは伝えておきたいのですが概ね、日本人は勤勉で真面目、仕事が丁寧というイメージを持って居る現地の方が多いように思います。
(他の国と比べても)仕事がしやすい、重要なビジネスパートナーとして組みたい国のひとつだと言われる現地のビジネスオーナーは少なくありません。
ただ同時にそういうイメージがあるもののシャイなのか?英語の問題なのか?
コミュニケーションをもう少し取れると良いのだけど・・・
という声を聞くこともやはり少なくありません。
前回の記事の冒頭でこれからは日本国内だけでなく、人の行き来はできなくてもモノやサービスの行き来が必要になる時代だと書きました。
コミュニケーションは急に出来るものではないですから時間が掛かりますが、まずは留学やワーホリから帰国した人にも目を向けてみるのはどうでしょうか?
彼らが現地で得て来た経験、コミュニケーション能力をあなたのビジネスでも活かせるチャンスがきているのかもしれませんよ!
何せ彼らが経験してきた事は新しい土地で、自らが動いて切り開いて生きてきた事なんですから・・・・
海外経験のある人材や海外展開に興味のある方はお気軽にメッセージ下さい。