ニュージーランド高校生研修ツアーのコーディネイト4
いやあ今回の高校生研修ツアー違う意味で新しかったですねー
以前は僕自身が語学学校、アクティビティ、ホームステイの手配
そして実際のガイドを全て一人でこなしたので全体も把握しつつ動けたのですが
今回は基本的に午後のアクティビティと午前の調整がメイン。
つまりサポート的業務がメインだったわけです。
そして実際昔の自分の役をこなしたのがやっぱり昔の同僚のHさん。
彼女にとっては初めてづくしのことで側で見ていても毎日動き回り
僕だけが話を聞いている時はプレッシャーに押しつぶされてしまうのでは?
と思ってしまうことも度々ありました。
だけどスゴイ。
今日の最後のフェアウェルパーティまで色々とトラブルや調整も
あったにもかかわらず最後まで最高の舞台を作りました。
大体流れとしては僕らが8時前に学校に入ってステイの都合で
送迎の早い子から玄関で出席を取ります。
僕は出席を取りながら前日のことやその日の予定、更にはNZの
ことなどをこの高校生と話して毎日状況を色々とチェックしたりします。
それから生徒は散り散り教室に消え、その後別の部屋では
日本の学校の先生方と確認事項や今日の予定について打ち合わせをします。
今回の学校は僕が以前受けてきた学校より何事も事細かに詳細を決めて
生徒にも班やリーダーを作り自主的に旅行を進めていくというスタイルを
取っており休み時間の度に班長会議なるものをして毎日を進めていました。
すごいですねー
すごく良いと思いました。
誰かに任せきりじゃなくてグループを作りそれをリーダーが下に下ろしていく。
どうやって組織が機能するのかがよく分かるし
何よりも自分たちで旅を作っている感じがします。
そしてその為に学校の先生方も時間を掛けてどこまでを生徒たちにやらせるかを
真剣に考えています。
その分こちら(語学学校)側に対する要求も事細かくなってきますが
何をされたいのかハッキリ分かっているので僕らも動き易かったです。
通常それらを受けるニュージーランド人にそこまで細かいことを言っても半分理解してくれれば
いい方で良くも悪くもその場のなりゆきに任せてうまく対応しますよという
答えが返って来ることが多いのですがそれでも今回Hさんは対応するKIWIに
「そこまで細かくなくてもいいのでは?」とか、
「また変えるのかい?!」とか嫌味を言われても
必死に食らい付いて日本の生徒・先生方のリクエストに答えられるように
アバウトなKIWIたちと格闘していました。
日本人はやっぱりしっかりしている人が多いんです。
失敗がないようにちゃんと前もって(BESTの状態に持っていけるように)準備したい。
一方のKIWIはちゃんと自分の仕事をやる自負はあるしどうすれば一番良いか
経験を持って知っているので任せておけ!臨機応変にやると言う。
その間に挟まれたコーディネーターが取る方法は2つ
1.ニュージーランドではこうなので日本の意見を聞きつつも出来ること、出来ないことを
ハッキリさせて調整を取る。
2.KIWIに何と言われようと日本人のお客さんがこう言っているので
(これからもお客さんを取りたいのであれば)徹底的にリクエストに答える。
これ・・・・
どっちもどっちですね。賛否両論です。
僕は普段の仕事では正直1を主にしつつ状況に応じて2です。
ビジネスで筋を通さなければいけないと自分が思う場合の時は2です。
2がずっとできれば日本のお客さんには理想的かもしれませんが
ずっとKIWI側に日本流を押し付けるだけでは長いビジネス関係は作れないと思うからです。
だけど今回のHさんは最初から最後まで2を通しました。
(もちろんこの場合の2はKIWI側との長い関係ではないし日本優先でいいと思います)
それは分からなかったことが多かったのもあるし
彼女の性格でもあったんだと思います。
そしてそれがやっぱりKIWIには理解できないことも結構あって
そのことで彼女が悔し涙を流している時もありました。
それでも最後まで日本側のリクエストに細部まで答えていました。
生徒の自主性を考えて休み時間まで色々と案を練る日本の先生方。
そしてその案に答えられるようにKIWIにBOOBOO言われても
指示をするHさん。
どちらもすごく良い仕事をされてましたね!!
生徒も幸せだなー
そしてそれに答えるだけの動きを見せた生徒本人たちにも脱帽でした。
僕なんかは端から見てちょこっとしか口を挟まず
あとはKIWI流?!の臨機応変で?!バランスを取ることだけ考えてました(笑)
今日のフェアウェル(さよなら)パーティも終盤を迎えて
生徒たちがスピッツの「空も飛べるはず」を歌っている時
僕はなんだかこれら頑張った人たちのこと。
そして頑張って旅を作った生徒たちにも感動して
ちょっとジーンとしてしまいました。
ウルウルときてやばいやばいと横を向いて外を見ると
窓際でHさんが一人でハンカチを目に当てていました・・・・
そうでしょうよ・・・・よく分かりますよ。
本当にお疲れ様でした。
こんだけ頑張ったんだからの涙なんでしょう・・・・
そんな事を考えたら・・・・・ヤバっ・・・・・僕も本当に貰いそうになってしまった。
とにかく慌しかったけど、いい1週間でした。
本当は今日で僕は仕事締めの予定だったんですが
ほとんどの生徒に最後にさよならを言えなかったので
明日サッカーの試合の前に見送りに行って来ます。
例えば今回のニュージーランドが合わなくて、やっぱり日本が最高!
と思った生徒もいるかもしれません。
でも、いいんです。それが分かっただけでも経験ですから。
また以前のコーディネイトの時の生徒のようにNZに戻ってくる生徒が1人でもいたら。
彼らの世界に少しでも新しいものが生まれたら。
そうだったらいいなあ・・・
そう思いながら明日のお別れを迎えます。
DAISUKE