英語学習の誤解① コミュニケーションの道具なんだから、通じればいい。
ぶった斬りアンサー ⇒ 「通じればいい」ではなく「通じなければいけない」でしょ。
まず全てのコミュニケーションにおいて最も重要な目的を確認しておきましょう。それは、
「自分の考えを相手に伝えること」
にあります。これは異論の余地がないですよね。もちろん相手の考えを理解することも重要ですが、最悪それがわかんなくてもこちらから何かを伝えたい、という意思を見せれば生きていくことはできます。
この前提で考えると、英語での会話において最悪なのは発音や文法や単語の間違いを恥ずかしがったり恐れたりして英語を話さなくなることです。これでは相手との意思疎通・コミュニケーションという目的を全く果たさないので0点です。大事なことなのでもう一度言います。0点です。他人ならまだしも、相手が知り合いの場合は「自分の意見はないの?」「私のことが嫌いだから黙ってるの?」「バカなの?」と思われるかもしれないのでむしろマイナスかもしれません。なのでスタンスとしては「間違ってても日本語発音でも話さなければいけない」というのを出発点、最低ラインとして考えてください。
ただ、混同してもらいたくないのは「間違ってても日本語発音でも構わない」というスタンスとは違うということです。間違った英語や発音の法則から大きく逸脱している英語は、それがネイティブでも非ネイティブでも、聞いている相手にがんばって理解してもらう、相手の負担を前提にした英語でしかありません。たまに英語が母国語でない人の英語にすごく慣れてたり、異常に勘がよくて言葉以外からこちらの意図を汲み取ってくれる人もいますが、そんな相手任せ、運任せで成立したりしなかったする意思疎通からは早く卒業しましょう。ネイティブと同じように英語を使えるようになる必要はありませんが、今の自分より明日の自分が少しでもより正しい、より聞きやすい英語を話そうとする努力は(多分一生)継続しなければいけません。
が、タイトルにあるような「英語なんてコミュニケーションのツールなんだから通じればいい」という人(しかも英語を教えてる立場だったりする)もいて、それを鵜呑みにしてなんとなく意思疎通できてる自分に満足し、努力や成長をそこで止めてしまう日本人がとても多いことを非常に残念に思います。そういう人に限って「発音なんかより何を言うか、その内容が重要」みたいに言いますがこれも詭弁で、内容が重要なのは発音が良くても悪くても当たり前で、二者択一じゃないですからね。両立できるのなら両立すべき、ってだけの話です。その「すばらしい内容」を誤解なく、効率よく伝えられなければ宝の持ち腐れです。
そして、そういう人に限って実は通じてなかったり、誤解されてることがいかに多いことか。
海外移住や留学を目指している人は、決してこの「通じればいい」レベルの英語で止まらないでください。0点でなかったことで満足するのではなく、次は前より1点でも多く、より正確に伝えるという努力を継続してください。英語圏に住むということは英語ができればできるほど生活が楽しくなり、人生の選択肢が増えていくことにつながります。
そして、日本にいて海外に住む予定がない人であっても、この記事を読んでくれているということは英語の世界に興味があり、実際に勉強を始めている方だと思います。そうであれば日常での英語の必要度が違うだけで、この「常に向上心を持つ」ということの重要度については共通していますよね。
その努力をしてる人には僕も色々な形でこれから全力でサポートしていくことをお約束します!