カフェとバリスタ in NZ
皆様、こんにちは!Karunaです(本名です^^)
約10年前にワーキングホリデーでニュージーランドにきて、2年目にワーホリからワークビザに切り替え、その翌年はビザが更新できずに違法状態になりました。
泣きながらビジタービザに切り替え、ビジタービザが取れる最長の9ヶ月間を何とか生き延び、もうビジタービザも後が無くなってきたぞと泣きそうになっていた時に・・・
運よくご縁あって学生ビザで専門学校に通えることになり、学校卒業後は卒業生用オープンワークビザで働き、更にその後卒業生用の経験者ワークビザを取り。。。
と、使えるビザはほぼ全部使って、ようやく、6年目にレジデントビザを取得しました。
私は、むかーし昔、中学校の卒業式の翌日から近所の飲食店でアルバイトをするようになってから、ずっと飲食をメインに接客業界で働いておりました。
15年前にオーストラリアにワーキングホリデーで行った時に、たまたまご縁があってカフェで働くことになってからは、ほぼずっとカフェでお仕事をしてきました。
現在は、オークランド市内の専門学校で、ホスピタリティの専門学校に学びに来る留学生達の為に、校内のカフェで、接客やカフェの運営、コーヒー作り(バリスタ)のトレーニングをしています。
15年前にオーストラリアでカフェでのお仕事をスタートした時は、それまでに飲食・接客業での経験はあったものの、コーヒーの事などほぼ全く知りませんでした。
それでも雇ってもらえ、イチからコーヒー作りを教えてもらえ、お客様に提供するコーヒーを作らせてもらえていたのは、今思えば本当にラッキーでした。
カフェ産業が本当に盛んな今のニュージーランドではなかなかない事だったと思います・・・・しかし、正直なところ、今思えば、当時は結構ひどいコーヒーを作っていたとおもいます(汗)
その後、日本のスターバックスコーヒーで数年働きました。
日本のスターバックスは研修制度がとてもしっかりしていて、私はそこで、コーヒーの知識を更に深めました。
また接客業とは何たるかを本当に心から学び、バリスタとしての仕事とはコーヒーを作るだけじゃない、と知りました。
そして、ニュージーランドに来た時に、スターバックスは世界共通なんだし、絶対ニュージーランドでもスターバックスで働きたい、と思い、当時オークランド市内に10店舗近くあったスターバックスのお店を緑のリンクバスに乗って探して回りました。
何度か見て周って、ようやく心に決め、緊張が絶頂の中、CVを持って飛び込み(当時はもっぱらこれがごく普通の職探し方でした。)で行った1店舗目・・・・
軽く鼻で笑われ、退散・・・・後ろで「大して英語も話せないのに」の様なことを言われているのが聞こえました・・・・泣
後日、2店舗目へ・・・申込用紙をくれたので、当時通っていた語学学校に翌日持って行き、先生のアドバイスを受けながら記入・・・・
その翌日ドキドキしながらお店に行って手渡したら、受け取ったスタッフは無表情に私の申込用紙をバサッと横に置き、マネージャーに渡しておくから、とだけ言って立ち去る・・・・チーン・・・・またまた泣。
更に後日、心折れそうになりながらも3店舗目。ちょっと感じの良さそうな女性のスタッフが、「フルタイム希望?それともパートタイム?」と。
当時、語学学校に行っていた私はパートタイム希望。
そしたらその女性は「残念だけど、今、私達はフルタイムが必要なの・・・」と・・・・CVも渡さずガックリと退店・・・・・
でも、少し歩いたところで、ふと、「あと4週間で語学学校も終わりだし・・・その後フルタイムになれますとか、言っておけばよかったかな・・・」と思い、立ち止まり
「日本のスターバックスで数年の経験があるとか、日本ではスーパーバイザーやってたとか、もっとアピールしておけばよかったかな」と、Uターン。
今度は、端っこで作業をしていた男性のスタッフを捕まえ、CVを差し出しながら勢いよく「仕事探しています。日本のスターバックスで長く働いた経験あります。数週間後にはフルタイムになれます。」と言いました。
その男性スタッフはまたまた感じの良い人で、手を止めて「経験があるの?マネージャーが裏にいるから聞いてきてあげる。」と言ってくれました。
そして、数分後、「マネージャーが興味あって、話したいって。これ書いて。」と申込用紙を持ってきてくれました・・・・
私「今?」男性スタッフ「あぁ、マネージャーは今休憩中だから焦らないでいいよー(ニッコリ)」・・・・・って、今って事だよねぇ!?!?!?心の準備がぁ・・・・
でも、ラッキーにも申込用紙は前回の別の店舗でのと全く一緒だったので、学校の先生が言ったことを思い出しながらなんとか書いて、冷や汗タラタラ+カミカミ英語で何とか何とか面接を乗り越えました・・・・
質問一つ一つを考えて答えるのに、かなり時間がかかったのを覚えています。当時のマネージャーさん、相当、気が長かった(笑)そして、後日2次面接に呼ばれ・・・・
そしてその数日後、学校が終わったらフルタイムになるという条件で採用の電話をもらいました。
調度、私の銀行の残高が3桁になり、あと何週間家賃が払えるだろうかと、心配になり始めた頃でした。
そして、仕事を始めてから分かった事ですが、あのときの女性スタッフは新人さんで、2度目に話しかけた男性スタッフがスーパーバイザーだったのでした。
あきらめないで、もう一度トライしてよかった、という、約10年前の出来事でした。
そして、日本のスターバックスでの経験も含め、その頃からの経験のおかげで、私は今、ニュージーランドの専門学校でホスピタリティやコーヒー作りを教えています。
・・・と、コーヒー関連のお話をするはずが、今回は自己紹介でこんなに長くなってしまいました・・・是非、次回は何かコーヒーやカフェに関連するお話ができるといいなと思います・・・
でも、私がニュージーランドに来て思うのは、ビザも、お仕事も、やりたいことも、本当に強くやりたいと願っている事、努力している事は、諦めなければ、いつかきっとできる、と言うこと。
私の周りでは、余裕がある人よりも、むしろ、後がない!これしかない!という状況な人ほど、土壇場でチャンスがきて、仕事をゲットしたり、永住権にこぎつけたりしている気がします。
そして、一生懸命がんばっている人のまわりには、困った時には、必ず、誰か助けてくれる人が現れます。
何かをやりたいと思ってニュージーランドに来ている、来る予定の、来たいなと思っている、皆さん、諦めずに頑張りましょう!!