フラットホワイト、ロングブラック・NZのコーヒーについて
皆さんこんにちは!
ニュージーランドのカフェで働いてみたい!と思っている方、それではやっぱりニュージーランドで人気のコーヒーを知らないと!ということで、今日は簡単にニュージーランドのカフェで見られるコーヒーについてお話したいと思います。
ニュージーランドで誰もが飲むコーヒーはイタリアが発祥のエスプレッソ式コーヒーです。
エスプレッソとは極細挽きで挽いたコーヒー豆から特殊なマシンをつかって圧力をかけて少量(30ml程度)抽出したとてもとても濃いコーヒーです。数十秒で出来上がるので、“エクスプレス(速い)”と言う意味で“エスプレッソ”と呼ばれるそうです。
“クレマ”と呼ばれるクリームのような泡の層がうっすらと表面に乗っていて、これはコーヒー豆に含まれる油分からできています。この“クレマ”にコーヒーの味や香りが含まれているといわれていて、エスプレッソには“クレマ”がなくてはならなく、この“クレマ”が消える前にコーヒーを提供しなくてはいけません。
とても濃いので苦味が強いのはもちろんですが、コーヒーをそのものの味を楽しむことができ、一般的には、カカオのような風味や、カラメルのような甘みを、チョコレートのような滑らかさなどを感じられると言われています。
イタリアではカフェはバールと呼ばれ、この極少量の濃いコーヒーをクイッと飲むそうです。(もちろん時間をかけて少しづつチビチビ飲む方もいるそうですが
この少量の濃いエスプレッソをミルクやお湯などで割ったものが、皆さんも良くご存知のカプチーノやラテ、アメリカーノと呼ばれる飲み物たちです。
お酒を飲む方は、調度テキーラやウォッカなどを思い浮かべていただくとわかりやすいかもしれません。強い方はショットでもクイッと楽しめますし、トニックやジュースなどで割ると比較的どなたでも楽しめるおいしいカクテルができますよね?
では、世界中で人気のエスプレッソを使ったコーヒー達を簡単に以下にご紹介しますね。
カプチーノ
エスプレッソにミルクに空気をたっぷり含ませて作ったミルクフォームがたっぷり乗った飲み物。カップの中でエスプレッソ:液体のミルク:ミルクのフォームの割合が1:1:1がいいとされています。一般的にチョコーレートパウダーやシナモンパウダーが上にかかっています。イタリア人はカプチーノを朝飲む方が多いそうです。
ラテ
カプチーノがアメリカ地方に渡ったときにもっとミルクをたっぷり飲むために作られた飲み物といわれています。エスプレッソにたっぷりの液体ミルク、指1本文ほどのミルクフォームが上にのっています。ニュージーランドでは昔からカップではなく、グラスに入って出されるのが特徴です。今や“ラテ”と呼ばれるのが極普通ですが、“ラテ”とはイタリア語ではミルクと言う意味だそうで、イタリアではコーヒーのラテは“カフェ・ラテ”と呼ばれるそうです。
アメリカーノ
エスプレッソにたっぷりのお湯をいれたブラックコーヒー。昔からフィルターコーヒーを一般的に飲んでいたアメリカ人向けにコーヒーのの濃さが似ているものとして作られたそうです。
韓国で“コーヒー”と言えばアメリカーノが主流だそうです。
モカチーノ
エスプレッソにチョコレートパウダーを混ぜてカプチーノスタイルにミルクを注いだもの。現在ではカフェ・モカ、モカラテ又はそのままモカなどと呼ばれることもあり、カフェによってはラテのグラスに入って出てきたり、ミルクをスチームするときにチョコレート一緒に混ぜて作ったりと、ニュージーランド国内でもスタイルは様々です。
マキアート
極少量のコーヒー、エスプレッソにカプチーノの上に載っているのと同じミルクのフォームをスプーン1杯分ほどだけを乗せた飲み物。エスプレッソにミルクの風味だけが欲しい人向け。ニュージーランドではそんなに人気ではありませんがイタリアではよく飲まれているそうです。
以上が、エスプレッソを使った飲み物として一般的なコーヒー達です。
あれ?と思った方がいるかもしれません。実はニュージーランドのカフェではもう少しメニューが多いです。以下のコーヒーは、ニュージーランド特有のエスプレッソドリンクです。
ロングブラック
たっぷりのエスプレッソに少量のお湯を注いだもの。ニュージーランドでは一般的にダブルショット(30mlのエスプレッソ2杯分)で作られることが多いです。通常はカプチーノのカップより少し小さめのチューリップカップで提供されます。エスプレッソがニュージーランドに入ってきた時に濃すぎると思ったニュージーランド人が飲みやすく作ったコーヒーと言われています。ちなみに、エスプレッソの英語名はロングの反対のショートブラックと言われ、ニュージーランドのカフェのメニューではよく見かけます。
フラットホワイト
昔から乳製品が大好きなニュージーランド人がもっとミルクを入れたコーヒーを飲む為にとカプチーノからフォームを取り除いて作ったコーヒー。カプチーノと同じスタイルのカップにスチームミルクだけをエスプレッソの上から注いだもの。ミルクをスチームするときに作られる微量のフォームがうっすらと表面に乗っています。きれいなクレマが微量なミルクフォームと混ざることで消えにくくなり、キレイに表面に浮かび、カプチーノよりもよりコーヒーの香りと味が楽しめます。
ピッコロ
“ピッコロ”とはイタリア語で“小さい”という意味。ニュージーランドでは年々濃い目のコーヒーを好む人が増えてきていて、コーヒーにこだわっているローカルのカフェでは良く見られるもの。昔はラテのミニチュアバージョンに近かったが(コーヒーの量はほぼ同じでミルクが少なく小さなグラスに入っている)今ではフラットホワイトのミニチュアバージョンが主流。通常のフラットホワイトやカプチーノのカップより小さく、エスプレッソのカップよりも少し大きめのカップが使われることが多い。エスプレッソ6~7割・ミルク3~4割(もしかしたらもっとミルクが少ないのが今流かも)。エスプレッソ同様コーヒー自体が本当に美味しくないと美味しくできないし、カップが小さいのでもちろんアートも難しく、見た目もよく美味しいピッコロを作ってくれるバリスタは、本当にスキルの高いバリスタかも!?
以上、ニュージーランドのカフェで見られる基本のコーヒーメニューでした。
もちろん、カフェによってももっと色々なメニューがありますし、フレーバーシロップやカスタマイズ(自分流アレンジ)も入れたら数え切れないほどのコーヒーの種類がありますし、同じコーヒーでも、カフェやバリスタによってレシピが異なったりします。
カフェで働きたい人には覚えておいて欲しいコーヒー達というだけではなく、同じカフェで色んなコーヒーを試してみたり、逆に色んなカフェで同じコーヒーを試してみて、好きなお店やバリスタを探してみるのも面白いかもしれませんね。