!!ニュージーランドの留学事情をデータで見たら驚きの事実が?!
この記事を読んで欲しい人 | ニュージーランドにおける留学の動向が知りたい人 |
記事を読んだ後分かること | 語学留学プラスアルファを目指す今後のNZの留学についてが分かる |
こんにちは。
ニュージーランドからDuke(@kogepanman)です。
ちょっと調べものをしていてニュージーランドの留学のデータを見ていたら数年前と比べて随分動きがある事に気がつきました。
特に日本は本当に安定したマーケットだというのも数字に出ているのですが他の国にも色々と変化がありますね・・・
また、少し前にオークランド市の教育課の人とお会いする機会がありました。
そこで彼らが日本の市場に対してどういうプロジェクトを組んでもっと日本人に来てもらうかというお話がとても興味深かったのでそちらも書かせて頂きます!
もくじ
データで見える日本人にとってのニュージーランド留学とは?
語学学校
日本人にとっての留学とは長い間所謂「正規語学留学」が中心でした。
まぁつまり「英語」を学びに語学学校に入るというスタイルですね。
これは2019年現在も健在で一番新しい2017年までのデータによるとほぼ中国と同率一位になっています。
国/年 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
中国 | 3,740 | 3,910 | 4,240 | 5,100 | 5,615 |
日本 | 5,140 | 4,830 | 5,020 | 5,975 | 5,600 |
韓国 | 2,670 | 2,645 | 2,540 | 2,790 | 2,935 |
ブラジル | 1,105 | 1,335 | 1,735 | 2,060 | 2,320 |
フランス | 1,390 | 1,440 | 1,470 | 1,560 | 1,170 |
インド | 305 | 450 | 1,215 | 1,990 | 945 |
ドイツ | 790 | 840 | 845 | 855 | 725 |
データソース:Education Counts
ただこちららは基本的に学生ビザで渡航されている方が中心でビザなしで3ヶ月未満の短期の留学についてはカウントされていないので正確には分からない(と以前Education NZの方が言ってました・・・おいおい^^;)
まぁビザなしで渡航できる国なんて限られているのでそれも含めたら日本がダントツでしょうね^^
小学校(親子留学)と高校留学
一方で日本人の高校生留学や親子留学も流行っているってよく聞きますよね?
これも同じくデータで見てみると・・・
(小学校・親子留学)
国/年 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
中国 | 265 | 445 | 755 | 1,290 | 1,910 |
韓国 | 1,385 | 1,280 | 1,110 | 945 | 1,025 |
日本 | 215 | 220 | 190 | 185 | 185 |
ドイツ | 25 | 20 | 25 | 35 | 35 |
インド | 10 | 15 | 25 | 30 | 30 |
ブラジル | 5 | 5 | 10 | 15 | 20 |
フランス | 15 | 15 | 15 | 20 | 20 |
あれ・・・言っても親子留学はまだまだそんな沢山は来られていないんだな・・・と分かるし
(中学・高校)
国/年 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
中国 | 3,740 | 4,280 | 5,225 | 5,940 | 6,570 |
日本 | 2,130 | 2,500 | 2,325 | 2,525 | 2,700 |
ドイツ | 1,745 | 1,795 | 1,640 | 1,800 | 1,565 |
韓国 | 1,630 | 1,390 | 1,280 | 1,295 | 1,320 |
ブラジル | 600 | 645 | 350 | 420 | 340 |
フランス | 125 | 230 | 175 | 340 | 195 |
インド | 45 | 45 | 55 | 80 | 75 |
中学・高校留学が年々増えているのは間違いないのも分かります。
大学
ただそれ以上に意外だったデータもあります。
(大学)
国/年 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
中国 | 7,930 | 8,895 | 9,870 | 10,710 | 11,655 |
インド | 925 | 910 | 1,050 | 1,275 | 1,570 |
日本 | 870 | 865 | 995 | 1,110 | 930 |
韓国 | 845 | 720 | 590 | 525 | 500 |
ドイツ | 235 | 175 | 145 | 165 | 180 |
フランス | 135 | 135 | 135 | 125 | 100 |
インド | 35 | 170 | 210 | 80 | 50 |
おっ、英語学校や高校留学だけじゃなく大学へ進学している日本人も結構いるじゃないですか!!
韓国人よりも多いのか??・・・中国人は別格ですが^^;
その割にLinkdInとかで見るとニュージーランドの大学を出ている日本人になかなか出会わないのは何故だ??
まぁいきなりニュージーランドの大学にストレートで入学する人は少なそうなので上の中高生留学生の3分の1くらいはそのまま残ってニュージーランドの大学に進学しているという事か??
まぁさすがにその数字には無理がありそうですが、こっちの高校を卒業した学生は帰国子女枠を目指して日本の大学に行く人が多いと勝手に思っていたのですが^^;・・・・
これは僕にとっては意外な数字でした。
専門学校
後は最後に専門学校のデータです。
(専門学校)
国/年 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
中国 | 9,535 | 10,075 | 11,505 | 13,510 | 13,365 |
インド | 7,770 | 14,670 | 20,730 | 18,705 | 10,935 |
日本 | 6,335 | 6,100 | 6,150 | 7,005 | 6,650 |
韓国 | 4,120 | 4,165 | 4,070 | 4,335 | 4,345 |
ブラジル | 1,620 | 1,780 | 2,305 | 2,720 | 3,030 |
フランス | 1,615 | 1,600 | 1,620 | 1,670 | 1,275 |
ドイツ | 880 | 935 | 920 | 940 | 785 |
データ上では政府から助成金を貰っている学校への入学数とそうでないのとに分かれていましたがこちらには関係しないので合計で出しました。
ここは8年データで見てもほとんど変わっていません^^・・・
ニュージーランドで専門学校に通う人は資格を取得してワークビザなり居住権(永住権)を取得する事を目指す人がほとんです。
ここ数年の厳しい移民局の政策に対しても移住を目指して渡航する人の数にほとんど変化がない事を意味しますね。
だからこそ僕らがやらなきゃいけない事は沢山あるんですが・・・。
他の国との比較で見るニュージーランド留学の動き
上で出した留学の動向の合計を見てみます。
国/年 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
中国 | 24,810 | 27,655 | 31,660 | 36,245 | 38,560 |
インド | 11,685 | 19,665 | 28,585 | 27,745 | 20,000 |
日本 | 10,265 | 10,480 | 10,390 | 11,485 | 11,210 |
韓国 | 8,470 | 7,885 | 7,415 | 7,495 | 7,695 |
ブラジル | 2,290 | 2,705 | 2,960 | 3,335 | 3,570 |
ドイツ | 2,985 | 3,100 | 2,885 | 3,100 | 2,690 |
フランス | 1,960 | 2,055 | 2,020 | 2,210 | 1,650 |
日本の場合は小学校はまだまだ少数でしたが中高の数が年々増えていましたよね。
ドイツも同じように小学生は少なかったのですが中高が増えていました。
だけど高等学校の入学者は少ないので永住者は少ないですね。
(実際ドイツ人でこっちで永住してる人に出会ったことないし・・)
一方で気になったのは韓国ですね。
一時期は日本を抜いて留学国として3位の位置にいましたがどの分野でも渡航数は激減して8年前の半分ほどになっているところがほとんどです。
これにはもちろん韓国が不景気だという事も関係しているようですが外に出なくても韓国の国内でも英語教育に関しては進んでいるように感じました。
以前あの歌に出てくるGangnamエリアで迷ってたら結構普通に若い子が英語でAre you ok? May I help you?て言って来ましたよ^^
僕が語学学校のマーケティング担当をしていた頃は圧倒的に中国人が多い中国人経営の学校や、日本人と韓国人が80%以上の語学学校なんて競合も存在していました。
だけど今や韓国に変わってブラジルがその座を奪いそうな勢いですね。
各分野にどのような国からの生徒が多くてどういう所を目指しているか参考にしてみてはいかがでしょうか?
因みに留学業界(エージェントや語学学校)で働きたい方はこういうデータを元に作戦を練ると雇用主からの反応が良いですよ!
僕はいつもこういうデータを元に提案書を送ってインタビューに臨みました。
留学関連の仕事についてはこちらもご参考下さい。
今後の動向予想(ビジネス体験が出来る留学?!)
さて上までがデータを元にしたニュージーランド留学の実際でしたがここからは今後のニュージーランド留学についてです。
僕はオークランド市管轄のAuckland Tourism, Events and Economic Development (ATEED)という部署と定期的に日本の留学事情の意見交換やプログラムのサポートなどをする事があります。
そこで先週こんな会話がありました。
留学生にも起業家を応援するニュージーランドのイベント
そんな会話が先週あったのですが・・・
このAteedが音頭を取ってこのような起業家を応援する仕組みはこれだけではありません。
それはこのオークランド市が管轄するコワーキングスペースも然りです。
以前こちらでもイベントのサポートを受けましたがこの起業家への支援はイベントだけでなく場所やネットワーキングもあります。
今回のテーマとは少し別になるので詳しくはまた書きますが留学+アルファの部分に起業やビジネス体験というものを今後取り込んで行く流れはあるかと思います。
*別記事にてまた書かせて頂きます。
という事で国内・インターナショナルの学生による起業イベントに興味のある方はこちらからどうぞ!