【最新】ニュージーランド移住に繋がる仕事の一番正確なビザ情報とは?
この記事を読んで欲しい人 | どんな職種やカテゴリーからニュージーランドの永住権が受理されているか知りたい |
記事を読んだ後分かること | 具体的な数字から目指すべき永住権取得のルート |
こんにちは。
ニュージーランドからDuke(@kogepanman)です。
いきなりですが今回の記事は僕が書いてきた記事の中で恐らく一番お役に立つ内容になると思います。
なぜかというと僕の主観や感覚といったふわっとした物ではなくデータ実績を元にしたとても現実的な内容だからです(苦笑)
しかもニュージーランド移住を考える上でとてもとても重要なデータを元にしています。
前回ニュージーランド移住の仕事・職業を考える際に絶対に知っておくべき事という記事を書きました。
そこでは人手が不足している分野を攻めて行く事の重要性と移民アドバイザーにお願いするメリット等を書かせて頂きました。
実際に自分の興味のある職業が人手リストに入っているかチェックされた方もいますか?
入っていればよりチャンスが広がりますし入ってなければまた他のオプションを考える必要もあるかもしれないですね。
じゃあ実際どんな職業にどの位の申請があってどれくらい受理されているか、もしくは却下されているか知りたくないですか?
えっ、そんな事は移民局以外分からないんじゃないですか?
いいえ、分かるんです・・・
良くも悪くも?!^^何でもオープンにデータを公開するのもニュージーランドのお家芸!
数日前に移民局からある最新のデータが発表されました。
それを読み解けば・・・
・どの永住権(居住権)申請のカテゴリーからどれだけ受理・却下されているか分かる
・どの国からどのくらいの移民が受理・却下されているか分かる
・どんな職業からどのくらいの移民が受理・却下されているか分かる
・数年のトレンドを通して現在求められている最新の動向が分かる
事になります。
という事で今回は2019年9月4日に改訂された2つのデータ
(どちらも2009年から2019年までの10年分)を元にニュージーランドの最新の移民受け入れ状況を記事&動画でチェックして行きたいと思います。
*年度の見方はある年の7月1日から翌年の6月30日までです。
ですので2019/20に関しては2019年7月1日から8月末までの数字ですので極端に低くなっています。
年間で考えると6倍すると大体の数字が予想できます。
【カテゴリー別・国別の永住受理・却下について】
動画内
修正①:技能移民の自動選考は140ではなく160
修正②:2019/20シーズンは2019年4月~8月までのデータ
【職業別の永住受理・却下について】
動画内
補足:2019/20シーズンは2019年4月~8月までのデータ
もくじ
年次毎のニュージーランド移住者の受け入れ状況を知るには?
最初のファイルは
・どんな永住権(居住権)のカテゴリーからどの位の人数が受理・却下されたか?
・そしてどの国からの移住者が多かったか?
をデータにしたものです。
R1 – Residence Decisions by Financial Year
(資料:immigration.govt.nz)
まずこのデータですが10年分のデータがあるのですがここでは直近3年分のデータを載せます。
そして同じ内容でTopページとBottomページで数字が違うのですがTopの数字は実際の申請受理と却下の数。
Bottomの方には人数単位で現れているのです。
つまりその申請に含まれる家族等の数も含まれているという意味(だと理解したのですが近々移民アドバイザーにも再確認します^^)
例えばtopページでは2009/10 年のSkilled Migrant(技能移民)の受理数は 11,800になっていますがBottomでは26,652となっています。
つまりメインの申請の受理数に応じて家族人数分を含むと倍以上受理されたという意味だと思います。
今回は家族人数分を含まない純粋に受理されたカテゴリーのデータを一部抜粋します。
どの移民カテゴリーのビザがどの位受理・却下されているか?
2017/18 | 2018/19 | 2019/20 | ||||
カテゴリー | 受理 | 却下 | 受理 | 却下 | 受理 | 却下 |
技能移民 | 8,419 | 1,646 | 6,025 | 486 | 1,101 | 83 |
政府認定企業 | 766 | 16 | 1,474 | 17 | 333 | 2 |
長期人手不足 | 245 | 18 | 303 | 14 | 60 | 1 |
パートナーシップ | 7,905 | 574 | 7,360 | 559 | 1,168 | 100 |
起業家 | 69 | 93 | 37 | 61 | 12 | 11 |
投資家プラス | 52 | 18 | 77 | 22 | 7 | 2 |
投資家 | 258 | 107 | 169 | 90 | 25 | 20 |
*年度の見方はある年の7月1日から翌年の6月30日までです。
ですので2019/20に関しては2019年7月1日から8月末までの数字ですので極端に低くなっています。
年間で考えると6倍すると大体の数字が予想できます。
技能移民ビザ-Skilled Migrant-
一番一般的な居住権(永住権)申請の方法。
技能認定された雇用の有無・学歴(資格)・職歴・年齢等をポイント化し160ポイント以上で選考に選ばれる。
計算方法は移民局サイト参照
その後審査に入るのですが2019/20シーズンはまだ4ヶ月分くらいしかカウントされていませんが8分の1の受理数は激減と言えるでしょう!・・・2年前より却下率が10%以上下がっているのがせめてもの救いか・・・
政府認定企業ビザ-Talent (Accredited Employer) Resident Visa-
-Talent (Accredited Employer) Resident Visa-より
政府が認定する企業に2年勤める事ができればそのまま居住ビザ申請にアップグレードできるwork to residenceというカテゴリーの1種。
他のカテゴリーの受理数激減に対して唯一2年前の半分程をキープ。
更に却下数も1%を切っているという点も見逃せない。
政府認定企業のリストはこちら
長期人手不足リストワークビザ-Long Term Skill Shortage List Work Visa-
-Long Term Skill Shortage List Work Visa-より
上記同様2年勤める事ができればそのまま居住ビザ申請にアップグレードできるwork to residenceの1種。
前回解説した人手不足リストに入っている職業が該当する。
こちらも全体数として減少の傾向にあるが却下の数はまだ1件しかない。
パートナーシップビザ
パートナーシップ-Partner of a New Zealander Resident Visa-より
自分のパートナー(性別問わず)がニュージーランド市民や永住権保持者だった場合にパートナーとして永住権申請が出来るというもの。(24歳以下の子供も申請に入れられる)
一定数却下の数があるのはパートナーとしての関係が移民局に認められなかったという事。
こちらも激減だが技能移民を越えて1番受理数の多いカテゴリーになっている。
起業家ビザ
起業家ビザ-Entrepreneur Work Visa-より
ニュージーランド国内でNZ $100,000以上の投資をしてビジネスを興すというもの。ビジネスプランを提出して投資額、現地民を雇うなどしてポイント制で120ポイントを越える必要がある。
この起業家ビザは近年受理が厳しくなってきたと言われて来たが10年データで見ても申請数の減少に加えて却下の数が受理の数を越えているのはその証拠と言える。
*最近この厳しい難関をかなり苦労されながら取得された方がいます。
興味のある方はお繋ぎします。
投資家&投資家プラス
投資家ビザではNZ企業の株や国債などを対象にNZ3ミリオン以上の投資をする人を(Investor 2 Category)NZ10ミリオン以上投資する人を (Investor 1 CategoryもしくはInvestor plus) と分けている。
どちらを選ぶかによって必要滞在日数、英語力、年齢などの条件が変わってくる。
投資家ビザは投資をすれば居住権(永住権)が直ちに下りると考えている人もいるようですが数字からも分かるように受理の数に比べて却下の数もInvestor 2 Categoryを見るとほぼ半数に上っています。
移民局のサイトによれば最近の新しいポリシーとしてより経営経験や英語力そして将来見込みのある投資についてを考慮していくとあります。
どの国からの移民が多いのか?
これはデータそのままですね^^
同様に過去3年を見てみます。
2017/18 | 2018/19 | 2019/20 | ||||
国籍(多い順) | 受理 | 却下 | 受理 | 却下 | 受理 | 却下 |
①インド | 4,305 | 774 | 3,160 | 311 | 611 | 45 |
②中国 | 3,466 | 664 | 2,865 | 359 | 461 | 72 |
③英国 | 2,428 | 145 | 2,238 | 103 | 397 | 16 |
④フィリピン | 1,718 | 205 | 1,591 | 103 | 346 | 26 |
⑤サモア | 1,557 | 89 | 1,556 | 79 | 244 | 17 |
⑥フィジー | 670 | 100 | 567 | 68 | 91 | 7 |
⑦南アフリカ | 978 | 68 | 1211 | 53 | 252 | 11 |
⑧アメリカ | 813 | 59 | 844 | 59 | 120 | 8 |
⑨韓国 | 455 | 67 | 364 | 35 | 58 | 10 |
⑩トンガ | 335 | 59 | 323 | 30 | 28 | 5 |
インドや中国は予想通りですが予想以上にパシフィックアイランドの国々からも多いんですね・・・
オーストラリア人は行き来できるのに母なるイングランドはビザが必要っていうのも未だに違和感ですが(苦笑)・・・
それにしても、やはり全体的に減っているのは数字にも出ています。
あれ・・・日本は出てきませんね(苦笑)・・・・
実は日本は15位でした。
日本だけ過去10年データも載せてみます。
ニュージーランド移住を実現した日本人の数(10年間分)
⑮日本 | 受理 | 却下 | 合計 |
2009/10 | 358 | 42 | 400 |
2010/11 | 296 | 32 | 328 |
2011/12 | 399 | 42 | 441 |
2012/13 | 279 | 39 | 318 |
2013/14 | 301 | 50 | 351 |
2014/15 | 272 | 44 | 316 |
2015/16 | 303 | 30 | 333 |
2016/17 | 285 | 35 | 320 |
2017/18 | 224 | 32 | 256 |
2018/19 | 187 | 19 | 206 |
2019/20 | 47 | 3 | 50 |
やはり10年前と比べると大分減って来ています。
あと色々なところで話に挙がる「日本人は他の国に比べて受理して貰いやすい」という噂はこの受理と却下の割合を見る限りではあまり他の国と変わらないようですね(汗)・・・・
過去10年間で永住権(居住権)が認められた職業リストについて
追記:先日アップした職業別永住権取得ランキング15位のリストは永住権ではなくワークビザ取得のランキングであることが判明しました。
確かにIT系の職種がなかったりおかしいなとは思っていたのですが(大汗)・・・・
一度は削除したのですが・・・逆にワークビザの職種と永住権につながった職種で同じように直近3年くらいで重複するものや違う部分を比較する記事を別に書いても良いかとも思っています。
(ただでは転ばない・・・というか必死^^;)
近日UPします。
この永住権のランキングについてはブログ記事としてではなくウェブサイトに残るデータとしてページを作成しました。
その中で上位20位までは下のようになりました。
職業別永住権取得ランキング | 10年間合計 |
職業 | |
①Chef |
6,796 |
②Retail Manager (General) | 5,667 |
③Registered Nurse (Aged Care) | 5,059 |
④Cafe or Restaurant Manager | 4,940 |
⑤ICT Customer Support Officer | 2,539 |
⑥Software Engineer | 2,369 |
⑦ICT Support Technicians nec | 1,764 |
⑧Developer Programmer | 1,753 |
⑨University Lecturer | 1,658 |
⑩Early Childhood (Pre-primary School) Teacher |
1,594 |
⑪Accountant (General) | 1,565 |
⑫Office Manager | 1,535 |
⑬Baker | 1,373 |
⑭Dairy Cattle Farmer | 1,337 |
⑮Marketing Specialist | 1,274 |
⑯Registered Nurse (Medical) | 1,252 |
⑰Electrician (General) | 1,206 |
⑱Carpenter | 1,175 |
⑲Sales and Marketing Manager | 1,178 |
⑳Secondary School Teacher | 1,131 |
更にこれらの職業に対して
・どんな経験が必要か?
・どんな資格(登録)が必要か?
・人手不足リストに載っているのか?
・最低で時給どの位貰っておく必要があるか?
等を個々にに記載しましたので興味のある方はこちらもご参考下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
僕にとってもなかなか驚きのデータでした。
それこそ移民アドバイザーから聞いたことや自分もイメージとして思っていた事と違う部分も色々とありました。
やっぱりこういうのは数字を見ながらでないと正しい傾向は読めないですよね・・・
僕は以前はこういった数字を気にせず発言する事も結構あったんですが・・・ある方がいつでも何を聞かれても正確に数字を伴って意見を発するのを見てとても説得力があるな。と思わされたのです。
ニュージーランドはこういう移民情報や留学渡航者、そして学校の評価の内容まで詳しくオンラインで公表される仕組みが素晴らしいと思います。
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